拝啓 寒冷の候、ご清祥のこととお慶び申し上げます。
この度は慶應義塾大学英語會清談会にお招き頂き、心より篤く御礼申し上げます。113年の歴史と伝統を誇る本塾英語會の偉容を称えた冊子『慶應義塾大学英語会史 百周年記念 一九九四年』の展示を始め、英語會会員による2007年度における輝かしい業績(優勝杯や賞状)等が陳列された会場での清談会は、本年の英語會の活動を振り返る契機を提供してくれただけでなく、今後の活動を展開する上での展望を切り開く必要性の認識をも強く迫られたものと理解することができます。具体的には、Four-University English heatricals のGrand Prize が残念ながら陳列されていなかったということです。
今年度は第四校舎の渡り廊下を大道具・小道具の保管場所として一定期間使用することの許可が、大学側から最後まで下りませんでした。理由は消防法に抵触するというもので、緊急避難通路として何時如何なる時にも空けておかなければならないというものです。現在大学院・社会連携複合施設の建設が急ピッチで行われていますし、第四校舎綱島街道側新教育棟の建設も同時進行の形で進んでいます。そのために、プレハブ教室が日吉キャンパスには少なくとも3箇所に散見されます。今まで以上に手狭になったキャンパス事情を考慮する旨交渉致しましたが、聞き入れてもらえませんでした。それでも今年は日吉記念館裏の作業場を使用することができましたので、なんとか雨露を凌ぐことができました。次年度は定かではありませんが創立150年記念式終了後(2008年11月8日(土))に記念館を取り壊すというようなことも聞かれますし、仮にそうであれば記念館裏に位置する作業場の撤去も避けられないものと考えられます。創立150年記念式が11月ということですから来年は辛うじて最悪のシナリオを免れることができそうですが、問題は2009年度以降ということになります。この時にKeio Production にとって最大の危機が訪れる可能性を想定することが可能です。果たしてその時に渡り廊下使用許可が下りるのか、それとも依然として法的理由から下りないのか、この答えが大きくKeio Production の明暗を左右する鍵となります。清談会会場において本件を何名かの現役生と話し合いましたが、舞台を簡素化することによって難局を切り抜けざるを得ないのではないかというような意見もでました。
scriptの選考にも少なからざる影響を及ぼすものと考えられるだけに、慎重に対処して行かなければなりません。
一時期、蝮谷にコンテナを置いてproduction 用のセット保管場所として使用したことがある(古賀OB)とのことですが、これも考えられなくはありません。問題があるとすれば、コンテナ使用料金です。今年は渡り廊下の代替案として廃校をも考慮に入れ、川崎市立河原町小学校(幸区河原町)の件で川崎市役所に問い合わせました。2年位前に廃校になったと人づてに聞いたからなのですが、実際は近距離にある幸町小学校建て替えのために河原小学校の校舎を現在使用中とのことでした。万が一倉庫業を営んでいるOBが日吉近辺にいないとも限りませんから、その方面の触手をも伸ばしました。けれども、残念ながら思うような結果は得られませんでした。
いずれにいたしましても、Keio Production には乗り越えなければならない大きな壁が立ちはだかっていると考えなければなりません。既にドラマの口火は切られていると言っても過言ではありません。現役生及び卒業生が一丸となって知恵を出し合うことによってなんとか克服しなければならない課題ですし、ここで挫けてはならないものと考えております。
横山翔生委員長もThe 71st Four-University English Theatricals のパンフレットの中で記述且つ強調していますが、Grand Prize 獲得に向けて全力疾走すると同時に、各プロダクション独自の個性溢れる舞台創造実現過程において会員相互の理解と親睦を深めることも、本大会の重要な目的(<参照>慶應義塾大学英語會会則第一章 総則 第2条(目的)本会は英語の研究及び英語活動を通じて国際的視野を広め、会員間の親睦をはかることを目的とする)であります。Keio Productionはその目的を見事なまでに遂行していると言えます。また、清談会を通して現役生は本塾英語會の卒業生とも強い絆で結ばれ、世代を超えた交流がなされています。これこそはまさに歴史と伝統の成せる業であり、英語會の強みであり誇りであると言えます。
Keio Production 以外にも、第31回福澤杯争奪全日本学生英語弁論大会(横浜開港記念館)や5月27日に日吉のJ14番教室で開催される予定だった東日本学生英語弁論大会(塾生34人のはしか感染が確認されたため5月26日午後1時の3時限より6月1日まで全学休講)の件など、書くべき内容には事欠きません。また、discussion に関する関西遠征の件やdebate に関しても横山委員長から報告という形で連絡を受けてきましたので、ある程度は理解しているつもりでおります。これらに関しましては、然るべき他の機会に譲りたいと考えております。
以上を持ちまして、少々長くなりましたが、清談会に関する感想及び英語會会
長就任のご挨拶に代えさせていただきます。今後とも何卒宜しくお願い申し上げ
ます。
敬具
慶應義塾大学英語會
会長 鈴木五郎
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